1985年に結成されスイスに本拠地をおいている。1986年5月に室内楽の世界的権威ボザール.トリオのマスタークラスに参加、技術を磨き同年11月にはイタリアのシシリー島で行われた国際室内楽コンクールで入賞する。2005年結成20周年にあたりチェロの津留崎直紀氏が加わり、新しい風を吹き込むこととなる。
3人共、室内楽、オーケストラとの共演、また、ソリストとして、各種の方面に活躍している経験豊かな音楽家の集まりである。このトリオの個性的でしかも等質間の強い演奏はデビュー以来ヨーロッパ各地で高い評価を得ている。古典だけではなく、現代曲にも造詣が深く、彼等の演奏には流れるような美しさと品格がある。
東京に生まれる。五歳でヴァイオリンをはじめ渡辺文江、鷲見三郎、兎束龍夫、山岡耕筰の各氏に師事する。1973年、第42回NHK毎日音楽コンクール第二位受賞。東京芸術大学音楽学部を首席で卒業後、渡欧。イギリスとスイスのスカラシップを受け、ベルン音楽院にてマックス ロスタール氏に師事。同音学院を卒業の際エドワード チュ−ミー賞を受賞。1980年 J.S.バッハ国際コンクールに入賞。同年チューリッヒ室内合奏団のコンサートマスターに就任。1985年チューリッヒ トーンハレ オーケストラの女性としては史上初めてのコンサートマスターに就任、現在にいたる。
渡欧以来、ソリストとして数々の音楽祭に出演、日本をはじめとしてヨーロッパ各地で、演奏活動を行っている。1985年Orion Trio(ピアノトリオ)を結成。日本でも数々の演奏旅行を行っている。室内楽ではRudorf Buchbinder(Schumann Piano Quintett) James Galway(Spohr Nonett) Pinchas Zukermann(Mendelssohn Oktett)Heinrich Schiff (Scubert Oktett) 又ウイ−ン、ベルリンアンサンブルなどと共演している。1993年には、チェコのプラハにてヨゼフ スーク氏とJ.S.バッハの二つのバイオリンの為のコンチェルトを共演している。1997年スイス政府よりオーケストラ指導の為ベトナムに派遣され、ハノイにて演奏会を行う。それを機に度々ベトナムやタイに指導と演奏会の為招かれている。
1953年北海道空知郡江部乙町(現在滝川市)生まれ。12歳からチェロを始める。1972年東京芸術大学に入学。75年フランス政府給費留学生として渡仏し、パリ国立高等音楽院(パリ・コンセルバトワール)に入学。78年同院を一等賞で卒業後リヨン国立管弦楽団入団。83年よりリヨン国立歌劇場管弦楽団に入団、現在に至る。チェロを三木敬之、レーヌ・フラショー、モーリス・ジャンドロン、ポール・トルトリエ各氏に師事。
リヨン室内管弦楽団との共演、エクサンプロヴァンス音楽祭 などに出演。またリヨン歌劇場主催の室内楽演奏会には数多くに出演し、芸大同期で作曲家の野平一郎氏に委嘱した「チェロとピアノの為の二つの肖像」の世界初演(完成版)などを行った。日本では東京、札幌などで植田克巳氏、野平一郎氏などとの共演でリサイタルを開くほか、NHK−FMにも出演。2000年にはバッハの無伴奏チェロ組曲全曲演奏会をリヨン、札幌、鎌倉で開催。2002年9月には北海道交響楽団とドヴォルザークのチェロ協奏曲を共演した。今年2月バッハ/無伴奏チェロ組曲全6曲演奏会のライヴ録音のCDがライヴノーツより発売された。
1946年スイスのチューリッヒに生まれる。バーゼル音楽院において、クラウス.リンダーにピアノの手ほどきを受けチューリッヒ音楽院で、サバ.サボフ、 イヨルク.フォン.ヴィンチガーなどに師事する。
さらに指揮法をアンドレ.シャルレに、また音楽解釈法をエーリッヒ.ラインスドルフに師事する。バッハからシュトックハウゼンまでとレパートリーも幅広く、ソロ活動に加え、室内楽も手がけ、ハインツ.ホリガー、ローラント.ヘルマンらともしばしば共演している。スイス国内を始めとしてドイツ、イタリア、オーストリア、フランス、チェコ、などヨーロッパ各地で演奏活動を行っている。1972年以来、チューリッヒ.トーンハレ管弦楽団の専属ピアニストでもあり、ルドルフ.ケンペやチェリビダーケ等とも共演している。親日家であり、1980年以来度々日本各地でコンサート.ツアーを行っている。